寒い冬は、家だって「厚着」したい!
寒い日にダウンジャケットを着て出かけるように、
家も厚着をさせてあげると暖かい家にすることができます。
家の場合は「断熱材」がその役目を果たします。
〈 ダウンジャケットは断熱性・ジッパーは気密性 〉
![選択](https://kouwa-r.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/performance01.png)
あなたならどちらを選びますか?
クルマも家も、燃費で選ぶ時代です。
ここ数年、みなさんもよく耳にすることが多くなった「HEAT20 G2」「ZEH」「UA値」や「C値」、これらの数値は一定の基準を満たす必要はあっても、その数値が高ければ高いほどいい家とはいい切れません。住まいの性能の知るためには、どんな項目があり、その数値にどんな意味があるかをまず知る必要があります。
![考える](https://kouwa-r.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/think.png)
目次
1. 温熱性能の考え方
![衣類](https://kouwa-r.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/clothes.png)
ポイント断熱と気密で決まる温熱性能
真冬の寒い日、みなさんはどんな格好でお出かけされますか?上着を羽織らずウールのセーターで
出かけたら、意外と風が強くて寒い思いをした…そんな経験をした方も多いのではないでしょう
か?そんなときは風を通さないウインドブレーカーを重ね着する、もしくは両方の機能があるダウ
ンジャケットを着ると屋外でも寒さを感じることなく行動できたりします。住まいも同じで、セー
ターの機能がある「断熱」とウインドブレーカーの機能がある「気密」の両方をきちんと施工する
ことで、家の快適性が格段によくなります。
断熱の善し悪しは、「断熱等級」や「UA 値」で表示することができ、気密は「C 値」で表すことが
できます。
2. 断熱性能の考え方
ポイント断熱等級
断熱等級は、国土交通省が制定した「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」において
設けられた断熱の基準です。
この断熱等級は1980 年の「エネルギーの使用の合理化等に関する法律(以下省エネ法)」により定
められた省エネ基準が反映されており、制定以降改正が重ねられてきました。2022 年4 月、この「断
熱等性能等級」が新しくなり、4 までだった等級に5 が追加されました(同年10 月さらに6 と7
が追加)。
このことにより等級は1 ~ 7 の7 段階になりましたが、数字が大きいほど断熱性が高いことを示し
ています。
![温度](https://kouwa-r.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/temperature.png)
![温度地域](https://kouwa-r.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/temperature-jp.png)
これらの等級に求められる数値は地域ごとにことなり、同じ断熱性能でも地域によっては等級が6になったり4になったりします。北海道・東北など寒冷地では、より高い断熱性能が求められ、九州などの温暖な地域ではそこまで高い性能は求められていません。この点でいうと、
「UA値」だけで判断するのでなく、地域区分を鑑みて、必要とされる断熱性能がどのレベルなのかを知る必要があります。
※KOWAHOMESのある流山市は、地域区分6に該当します。
UA 値とは?
熱がどのくらい家の外に逃げやすいかを表す数値で「外皮平均熱貫流率」ともいいます。
![熱効率](https://kouwa-r.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/heat.png)
建物の外皮(外壁・屋根・床の面積の合計)から熱が逃げる平均値を示し、数値が小さいほど断熱
性が高い家だといえます。
2013 年改正の「平成25 年基準」からは、UA 値が次世代省エネ基準の指標のひとつとなったこと
もあり、現在では一般的に断熱性能を示す値としてUA 値が使われるようになりました。
断熱基準が引き上げられたことにより、注文住宅では断熱性能が住まい選びのひとつの判断基準と
され、各社自社の性能を表記するようになりましたが、こと一般的な分譲住宅や建売住宅では、目
に見えないこうした断熱性能はないがしろにされがちで、こうした性能数値すら表記されていない
こともあります。断熱に対して真摯に取り組んでいるかは、こうした数値をきっちりを押さえてい
るかでわかります。高い温熱性能を実現している住まいが欲しいのでれば、「○○さんのところの
分譲住宅の断熱等級(UA 値)はいくつですか?」と担当者に尋ねてみることをオススメします。
断熱材の選び方
グラスウール
発泡ウレタン
セルロース
フェノールフォーム
断熱材には、主にグラスウール・ロックウール、発泡ウレタン、フェノールフォーム、セルロース ファイバー、ウッドファイバー、羊毛断熱材といったものがあります。それぞれにメリットデメリッ トがあり、価格差も当然あります。性能が高い断熱材は単価もあがりますが断熱材単体の性能より、 厚みと施工品質が断熱に大きな影響を与えることをぜひ理解してください。分譲住宅によく用いら れるグラスウールは安価ですが、現場での施工の施工意識やレベルに左右されることが大きく断熱 欠損を起こす危険があります。安定した温熱品質を求めるのであれば、発泡ウレタンやセルロース ファイバーなど、専門業者により隙間なく充填できる断熱材を選ぶのが安心といえます。
![サーモカメラ](https://kouwa-r.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/KOWA-H_web_seinou_re231217-0014.jpg)
3. KOWAHOMES の断熱性能と仕様
![](https://kouwa-r.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/ua.png)
KOWAHOMES の断熱仕様は、UA 値でいうと0.6、断熱等級でいうと「5」に相当します。これま
で(2022 年4 月以前)の最高等級である4 のひとつ上のグレードZEH 水準をクリアした断熱性能
になります。
より上の等級を実現することも可能ですが、プランに与える影響やコストバランスも考慮し、温暖
な千葉県において「冬暖かく夏涼しく暮らすことができる」断熱性能をクリアすることとしました。
この等級は、いわゆる分譲・建売住宅ではトップクラスの性能になります。
![家の性能](https://kouwa-r.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/house-seinou.png)
KOWAHOMESの家は、一般的な建売住宅と比べて
ローン返済期間(35年)で我慢せずに快適に約180万円の節電になる
断熱等級5 の裏付け
この等級を実現するために、断熱材には隙間なく充填できる現場発泡ウレタンフォーム「フォーム ライトSL」を、開口部にはYKK-AP の高性能樹脂サッシAPW330 を採用しています。
![壁](https://kouwa-r.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/kabe.jpg)
![フレーム](https://kouwa-r.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/frame.jpg)
フォームライトは現場施工の発泡ウレタン断熱材で、コストパフォーマンスに優れた断熱材として
知られています。専門業者による施工で構造材の間に隙間なく充填されるので断熱欠損の心配がな
く安心して使える断熱材といえます。
YKK AP のAPW330 は、高性能樹脂サッシの代名詞と呼べるもので高性能を謳う注文住宅でも採用
されています。開口部は家の温熱性能に大きく影響する部分になるため、KOWAHOMES のレディ
メイド住宅では、このAPW330 を標準採用しています。
4. 気密性能の考え方
ポイント隙間をいかに埋めるか?それを試験でチェックしているか?
![女性](https://kouwa-r.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/woman.png)
いくら断熱をしっかり施しても気密性能が悪くては、隙間から冷気が流れ込んだり暖めた空気が外 部に出ていってしまったりして冬寒い家になってしまいます。また夏はエアコンの冷気が漏れ出て 思うように部屋が涼しくならないということが起こります。つまり、断熱とあわせ気密もしっかり 処理することが冬暖かく夏涼しい家にするためには大切になります。
![気密](https://kouwa-r.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/kimitsu.png)
ポイント気密なき断熱は無力
![サーモ](https://kouwa-r.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/sarmo.jpg)
![床下](https://kouwa-r.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/house-under.png)
床に気流止めがなされず、床下の冷気が床の隙間から侵入
![空気](https://kouwa-r.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/air.jpg)
低気密住宅宅では暖気が小屋裏に逃げていく
気密の性能はC 値「隙間相当面積」で表示されます。隙間の合計面積(㎠)を建物の延べ床面積(㎡)
で割って算出し、「㎠/㎡」という単位で表したものです。なので数値が少ないほど気密が高い家
ということになります。
かつては「省エネ法」に基づいた「次世代省エネルギー基準」にて、日本の地域ごとにC 値の基準
が決まっていました。その基準は、北海道と東北の一部地域では2.0、それ以外の地域では5.0 で、
この基準をクリアした住宅は「高気密住宅」とされていたのですが、2009 年の省エネ法改正によ
りC 値の基準が撤廃され、現在は「高気密」を定義する明確な基準はありません。現在の気密性能
の基準としては、おおむね1.0 を切っていると気密のいい家と言っていいレベルだと言われていま
す。
5. KOWAHOMES の気密性能と施工
![](https://kouwa-r.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/c-chi.png)
ポイント気密なき換気は無力
![](https://kouwa-r.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/hikaku.png)
KOWAHOMES の気密性能は、C 値0.5 ㎠ / ㎡以下を基準としています。さらにモデル ハウスでの 試験では0.3 ㎠ / ㎡を記録。いわゆる分譲型住宅ではトップクラスの気密性能を有しています。 この気密性能を実現するために、配管部分や取り合い部分など、気密がとりにくい箇所もていねい に施工しチェックすることで隙間を極力生まない工事を実現しています。
気密漏れが起こりやすい箇所を入念に施工・チェックしています
![](https://kouwa-r.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/KOWA-H_web_seinou_re231217-0019.jpg)
配管部分もていねいに気密処理しています
![](https://kouwa-r.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/KOWA-H_web_seinou_re231217-0020.jpg)
発泡系断熱材で隙間なく断熱材を充填
![](https://kouwa-r.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/blueprint.png)
全棟気密測定実施
また、この気密性能が確実に出ていることを確認するために、全棟で気密測定を実施。気密工事に もれがないかを一棟一棟確認しています。
![](https://kouwa-r.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/KOWA-H_web_seinou_re231217-0021.jpg)
![](https://kouwa-r.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/KOWA-H_web_seinou_re231217-0023.jpg)
6. 耐震性能の考え方
ポイント無理のない構造になっているか、きちんと計算して確認する
![](https://kouwa-r.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/calc.png)
家の耐震性能は、
- ・建物の軽さ
- ・耐力壁の多さ
- ・耐力壁の配置
- ・床の強度
- ・接合部の強度
- ・基礎の強度
などによって決まります。 これらによって実現される耐震性能は、1 ~ 3 の3 つの等級に分かれています。
![](https://kouwa-r.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/tokyu.png)
耐震等級1は、「数百年に一度の大地震でも倒壊・崩壊しない」レベルの耐震性とされています。
これは1回の大地震ではあくまで「倒壊はしない」ということです。住宅が傾いたり、部分的に大
破したりという可能性は十分ありえますし、地震後もその住宅に住み続けられる保証はありません。
2016 年4 月に発生した熊本地震のように震度7の地震が立て続けて発生した場合には、耐えきれ
ずに倒壊してしまうこともあるかもしれません。この等級1 は、あくまで最低ラインを満たしただ
けの基準になります。
次に、耐震等級2ですが、これは耐震等級1の1.25 倍の耐震性能を備えており、「長期優良住宅」
の認定基準にも設定されています。100 年に一度の地震(震度6 強~ 7)でも、軽度の補修を行え
ばその後も住み続けられるという基準とされていますが、先の熊本地震では倒壊してしまった事例
もありました。
最後に耐震等級3ですが、耐震等級1の1.5倍の耐震性能を備えており、前述の熊本地震の建築
物の被害が著しかった益城町中心部であっても耐震等級3の建築物には大きな損傷がみられず、大
部分が無被害であったという報告がなされています。
つまり、耐震等級3の住宅であれば、震度7の地震が立て続けに2回発生しても大きな損傷を受け
ず、その後もその住宅に住み続けられる可能性がかなり高いといえます。また住宅性能表示の認定
を受ければ地震保険の割引が適用されます。
建売・分譲住宅を購入する場合は、この耐震等級が実際にどのレベルで実現されているのかを確認
することが大切です。安全で不安のない住まいを取得したいのであれば、「耐震等級3 相当」のよ
うな曖昧な表現でなく、「全棟構造計算実施」や「住宅性能表示制度評価書を取得」といったきち
んとしたエビデンスがあることを確認してください。
7. KOWAHOMES の耐震性能
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![](https://kouwa-r.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/tekunosu.png)
KOWAHOMES の家は全棟Panasonic の耐震住宅工法のテクノストラクチャーを採用しています。 木+鉄でできた強い梁「テクノビーム」を用い、1 棟1 棟構造計算をして建てる家です。そして、実現している耐震等級は最高等級の3 になります。
テクノストラクチャーの詳しい解説についてはこちら
一棟一棟構造計算
耐震性能を正確に知るためには、一棟一棟構造計算をする必要があります。実はこの「構造計算」、 建築基準法では一般的な2 階建て木造住宅には義務付けられていません。一般的な2 階建て木造住 宅は大半がもっと簡易な「壁量計算」という方法で建物の強度を確認して建設されているというの が実態です。
![](https://kouwa-r.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/table.png)
法律では義務付けられていないこの「構造計算」ですが、KOWAHOMES が標準採用するテクノス トラクチャーの家では、1 棟1 棟のプランに対して必ず「構造計算」を行っています。 これは、間取りや条件が1 棟1 棟違う住宅の確かな安心のためには、建物の強さを科学的に確認す る必要性があると、KOWAHOMES は考えているからです。 強度が高い部材を使うだけではなく、その部材の組み立て方も重要です。テクノストラクチャーで は大工さんや建築士の勘に頼るのではなく、強さを科学的に確認する「緻密な構造計算」を行うこ とで間違いのない家づくりを実現しています。
また、ひとくちに「構造計算」と言っても内容 は様々です。一般的に行われている構造計算が 200 項目程度なのに対しテクノストラクチャー の構造計算は388 項目をチェック。厳しい自 社基準を設定し安全性を追求しています。
![](https://kouwa-r.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/KOWA-H_web_seinou_re231217-0025.jpg)
8. まとめ
![](https://kouwa-r.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/last-sen.png)
KOWAHOMES では、こうしたたしかな性能の住まいを実現するため、スタッフのスキルアップと ともに、目標の数値が狙い通り実現できているかのチェックを確実に行っています。
![](https://kouwa-r.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/checklist.png)
断熱気密設計施工チェックリスト
![](https://kouwa-r.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/manual.png)
断熱気密設計施工マニュアル
1. 全社員BIS 資格取得
BIS とは、北国にふさわしい温熱環境要件を備えた住宅等の普及をはかるため、北海道が独自に創 設した資格制度により認定、登録している技術者のことで、(一社)北海道建築技術協会が養成講習、 認定試験、登録を実施しています。
・BIS | 住宅等の温熱環境要件に関して高度な専門的知識を有し、正しい設計、精度の高い施工方法等を指 導できる技術者 | |
---|---|---|
・BIS-E | 住宅等の適切な断熱・気密施工技能を有し、これを指導できる技術者 | |
・BIS-M | BIS とBIS-E の双方を有している技術者 |
![](https://kouwa-r.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/bis-m.png)
KOWAHOMES の工務スタッフは、全員このBIS-M(マスター)を
取得しています。
![](https://kouwa-r.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/bis-m-homes.png)
![](https://kouwa-r.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/shikaku.png)
2.全棟気密測定実施
前述の通り、全棟で気密試験を実施していますが、その結果、全大工がC 値0.3 をクリアするほど、 高い気密性能を実現しています。
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気密検査結果
![](https://kouwa-r.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/table3.png)
3.確実なチェック体制で、現場環境品質コンテストで優良認定
施工管理者認定を受け、自社の施工はチェックはもちろん、メーカー によるチェック、さらに専門家によるチェックを行うことで、三重の 施工チェックが入るような仕組みとなっています。 こうした取り組みが評価され、Panasonic builders group 主催の現場 環境品質コンテスト(2022)で、優良会員として認定されました。
![](https://kouwa-r.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/syou.png)